SANKYO特別協賛の相撲大会「ドリームガールズ杯」「白鵬杯」開催

 遊技機メーカーの㈱SANKYO(東京都渋谷区)が特別協賛した女子相撲大会「第1回ドリームガールズ杯」が2月13日にすみだフットサルアリーナ(東京都墨田区)で開催、また翌14日には少年相撲大会「第14回白鵬杯」が両国国技館(東京都墨田区)で行われた。

「ドリームガールズ杯」は小学生から高校生を対象とした女子相撲大会で、海外からの参加者も含め、76チーム約200人が競い合った。女子相撲の普及やファン獲得を目的に、少年相撲大会「白鵬杯」に関わってきた宮城野親方(第69代横綱 白鵬)が応援サポーターとして協力し、初めての開催となった。

 大会MCはお笑い芸人のハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)が担当、表彰式にはスペシャルゲストとしてオリンピックレスリング金メダリストの吉田沙保里さんも駆け付けた。

 宮城野親方は「私が過去13回にわたり開催している白鵬杯という少年相撲大会は男子の大会ですが、会場に応援に来てくれた選手のお姉さんや妹さんたちから、自分たちも相撲をとってみたい、という声が寄せられていました。そんな相撲を愛する女子たちの声に応えてくれる大会が創設されたことは私にとっても大きな喜びです。今回の第1回ドリームガールズ杯が女子相撲競技の新たな光となり、今後の相撲人気がさらに広がっていく大きな一歩になることを願っています。私も応援サポーターとしてこの大会を世の中に広め、声援を送っていきたいと思います」と話していた。

 なお、大会には宮城野親方の娘である白鵬真結羽さん(小学1年生の部)、白鵬美羽紗さん(中学生軽量級)、白鵬愛美羽さん(高校生中量級)が参加、三女の白鵬真結羽さんが準優勝した。

 翌日行われた国際少年相撲大会「白鵬杯」では、幼児から中学生までの160チーム・1125人が熱戦を繰り広げた。アメリカ、モンゴル、韓国など海外9カ国からも選手が参加したほか、能登半島地震の被災地チームも招待された。

 大会の名誉会長でもある宮城野親方は「この度の能登半島地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。2011年に東日本大震災が発生した際には、私は現役の横綱として被災地を回り、東北の人々のためにできることは何か、自問自答しながら復興祈願の土俵入りを行いました。今、親方となった私が今回新たに起こった天災の中でできることは、相撲に打ち込む子供たちの夢を絶やさぬようにこの大会を開催し続けることだと考えています。この困難の下にあっても国技館に集まってくれる子供たちが全力で相撲を取り、また一つ大きく成長して故郷へ帰ってくれることを願っています」と思いを語った。

 当日はトーナメントや団体戦のほかに宮城野親方の相撲教室も行われ館内は終始、声援と笑いで大盛況。特別ゲストには、ドラマ「VIVANT」でブレイクした元力士の人気タレント富栄ドラムさんが駆け付け、募金活動などを行った。また、宮城野親方が尊敬する“昭和の大横綱”大鵬の遺志を受け継ぎ、献血運搬車「白鵬号3」を赤十字血液センターへ寄贈した。