ぱちんこ台の入替選手権⁉ iスポーツ「i-1GRAND-PRIX日本シリーズ2024」開催

 ぱちんこやパチスロ台の入替スピードと傾斜の精度など作業の正確さを競うiスポーツ「i-1GRAND-PRIX日本シリーズ2024」が12月7日に都内で行われた。「iスポーツ」とは、ぱちんこ店の裏方作業でもある台の入替の速度と精度を競技化したもので、iスポーツの“i”には、“入替(irekae)”“インストール(install)”の意味があるという。このiスポーツを運営しているのが、一般社団法人日本iスポーツ機構(Nis、田口智義理事長)で、iスポーツを通してホールスタッフの競技力(遊技機の取付け速度と精度)及び遊技業界の発展に貢献することを目的にこの大会を開催している。なお、遊技機の入替には、遊技機の脱着を自力で行うための知識が身に付く検定試験があり、大会に出場するには2級以上の取得が条件になっている。4回目の開催となる今大会は、ホールスタッフ47名(18社)がエントリーした。

 競技は約30〜40kgほどの遊技機を島から外してまた取り付ける作業の“スピード”と“正確さ”を競い合うもので、ニューギン・アドバンス社製のスマート遊技機専用島(競技専用仕様の「セルフリムーヴ」)を使ってスマスロからスマパチへの入替タイムの限界に挑戦、1対1の対戦トーナメント形式で行われた。選手は所定の位置からスタートし、作業スペース内で入替作業を行う。作業中は審査員が入替の丁寧さや正確さなど様々な項目をチェックしながら減点ポイントを秒数化して競技時間に加算する。最終的な競技時間が早い(短い)方が勝者となる。

(写真) スマスロからスマパチへの入替タイムと正確さを競い合う選手権。今回は18社47名が参加した

 当日、会場には出場選手の応援団や観覧者ら大勢が詰め掛け、予想以上に大きな盛り上がりを見せた。そんな中、メインの決勝戦にはSuper D’station前橋大利根店の大島北斗人選手とD’station羽生店の石川快斗選手が勝ち上がった。

 結果は、大島選手が1分44秒、石川選手が1分53秒で、大島選手がわずか9秒差で勝利し、初出場で初優勝を勝ち取った。なお、大島選手の記録は昨年の優勝タイムより16秒も縮まる新記録。表彰式では大島選手に㈱ニューギン・アドバンスの金海晃和代表取締役から優勝賞金100万円と金の水平器を模したトロフィーが贈られた。

(写真) 優勝はSuper D’station前橋大利根店の大島選手(右から二人目)。ニューギンアドバンスの金海代表取締役(同三人目)より賞金目録とトロフィーが贈られた

 大島選手は「セルフリムーヴは店舗の島構成に幅を持たせて入替時間も短縮できるなど作業効率がとてもいい。入替手順のビデオを見ながらイメージトレーニングした成果が優勝につながった」と勝利のコメントを残した。また、優勝賞金の使い道について聞かれた大島選手は「筋トレ用の器具を購入したい。来年はSASUKE(TBS系列のスポーツ・エンターテインメント)にチャレンジするつもり。プロフィールにiスポーツ優勝と書きます」と喜んでいた。

 日本iスポーツ機構の田口理事長は「開催ごとに大会規模、協賛企業、会場が大きくなっている。日頃、日の当たりにくい裏方業務の方々にスポットを当てる機会ができて、業界全体のイメージアップにもつながればと思います」と話していた。

優勝 大島 北斗人(Super D’station前橋大利根店) 設置時間1分44秒 賞金100万円

準優勝 石川 快斗(D’station羽生店) 設置時間1分53秒 賞金20万円

3位 ばねってぃ(エクスアリーナ東京)  設置時間1分54秒 賞金10万円

4位 江橋和昌(ビックマーチ本社)  設置時間1分55秒 賞金5万円

5位 野口裕也(ビックマーチ八千代店)  設置時間1分56秒 賞金2万円

6位 祝亮裕(テンガイ三鷹店)  設置時間2分03秒 賞金2万円

7位 伊藤涼太(D’station羽生店)  設置時間2分14秒 賞金2万円

8位 濱崎涼太(夢屋天草店)  タイムなし 賞金2万円

※敬称略