【球面体ノート51】初めて買ったパチンコ雑誌

 片付けをしていたら、懐かしい雑誌が出てきました。1987年6月発行の「パチンコファン」創刊号です。1987年といったら昭和62年。昭和ですよ、昭和! 懐かしい~~!

 これこそ筆者(神保)が生まれて初めて買ったパチンコ雑誌で、見つけたのは書店ではなく大学最寄りの飯田橋駅キオスクだったのを覚えています。……もう、発見した瞬間は時間と呼吸が止まったような気がしましたね(笑)。何しろ当時既にハマっていたパチンコに、商業専門誌が登場したのですから。

 ちなみに少し経ってから、商業誌としてのパチンコ雑誌は既にこの前年「パチンコマル秘情報」というタイトルが発売されていたことが分かったのですが、当時はとにかく“パチンコ関連情報”に飢えていた時代。しかしこの時は表紙にあった「パチンコというタイトル文字」「水着の女性」という2つのハードルを越えられず、自分で買う勇気がどうしても出なくて、男性の友人に頼んで買ってもらったことも思い出しました。

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 私がパチンコを初めて打ったのは1985年頃で、当時はまだ関連メディアというものがほとんどなく、ホールに設置してあった「王様手帖」や「月刊パチンコ情報」といったフリーペーパーを入手するのがやっと。

 ぶっちゃけほとんど情報がないに等しかったので、遊び方などは盤面脇に付いている遊技説明カード(それすらない台も多かった)を見るしかなく、それでも台の名前や確率、ゲーム性などもハッキリ分からないまま打ってる人が沢山いたんですね。

 そんなアホな! と、今なら思うでしょう。でもネットもなく何か調べる場合はほとんど書物を見るしかなかったですし、ホールで店員さん(=パンチパーマ、怖い雰囲気)に聞けるような雰囲気も全くなかったため、特殊な人脈やルートでもない限り、パチンコ関連情報を得ることは非常に難しい時代だったんです。

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 そんな中でやっと買えた「パチンコファン」創刊号。主な内容は「新機種紹介」「人気機種攻略法」「有名人へのパチンコインタビュー」「パチスロ攻略法(※パチスロ専門誌はまだなかった)」「パチンコ漫画」といったもので、今見ても基本を押さえていた感じですね。

 ちなみに当時のパチンコ雑誌の大きな特徴なんですが、デジパチ関連ページに必ずといっていいほど「大量の数字の羅列」が見られました。当時は正直チンプンカンプンで読み飛ばしていたこのページ、後に「係数移行」という昔のデジパチの出目法則を紹介していたことが分かりました。これを知ってリーチ目などを研究し、ストップボタンを使った攻略で勝率アップ……というものですが、既に対策されたりボタンがない台も出始めていたので、効果絶大というわけにはいかなかったかもしれません。

 まぁ私の場合はメーカー関連などマニアックな情報を欲していたので、計数や攻略法など知らなくても特に困ることはなかったのですが(笑)。

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 先ほど「水着の女性が表紙で買いづらい」と書いた件について、どうやら同じような方が多かったのでしょうか。次の号からは表紙がアニメのロボット風イラストに変わり、何とか自分で買えるようになって一安心。また、他にもパチンコ雑誌が売っているかどうか一層注意深くチェックするようになったおかげで、何種類かの創刊号もゲットすることが出来ました。

 なお「パチンコファン」創刊号の表紙を飾った女性は、タレントで女優の「徳元かずみ」さんという方でしたが、検索しても若い頃に掲載されたグラビア誌や出演したドラマのタイトルがいくつか出ているだけで、その後について詳細は分かりませんでした。恐らくパチンコ雑誌で表紙になった最初の女性と思われますし、年齢も近い方なので、機会があればお話を聞いてみたい……などとも思っています。

 そんなこんなで昔の唯一と言っていい情報源だったパチンコ雑誌。今回の「パチンコファン」をはじめ、本当によく買って読みまくりました。そしてその中で一番面白かった雑誌に投稿したのがきっかけで、今の仕事に繋がっているのですからねぇ……。改めて感慨深いですね。