【可愛いぱちんこ】第1回:パチンコの“可愛い”事始め

▲▽パチンコを「可愛い」目線で見たって……いいですよね♪▽▲

 今や、日本のみならず世界中で市民権を得ている「可愛い」という表現。月間3000万人が利用する「インスタグラム」などのSNSを覗けば、毎日大量の「可愛い」写真や文章が躍っています。そんな感情にわくわくさせられるのは今の若者に限らず、遥か昔、清少納言がしたためた随筆「枕草子」にも顕著に現れていました。

 そうです、ネットの発達によって多くの人が簡単に自分の身の回りの出来事や感情を発信できるようになる前から、みーんな「可愛い」ものに喜んだり癒されたりして来たのです。

 私がパチンコを打ち始めた1980年代半ば頃も、ホールにあった機種には「可愛い」が溢れていました。

 これらは今あまり見かけなくなってしまった「羽根モノ」というジャンルの役モノに配置されていた人形なんですが、大当りの時などに頭をクルッと回転させたり足で玉を蹴ったりして、当時ビギナーだった私の「か、可愛い!」という感情を呼び覚ましてしまいました。

 もちろん、当時からそれらを写真や動画に納めたかったものの、カメラとフィルムを用意し構えて撮影しなければなりませんでしたし、動画に至っては大きな専門のムービー機材を使わなければならない。つまり、パチンコの「可愛い」を体験するには打つしかない時代だったワケで、私のホール通いのモチベーションになっていたことは間違いありません。

 今のように気軽に姿を保存出来たなら……とは思いますが、逆に食い入るように毎回見つめていたからこそ、愛着や記憶が深まったといえるかもしれません。

 もし、当時のパチンコが……

 こんな風貌の台ばかりだったら、あんまり可愛い感じではないので(ファンの方がいらしたら、すみません)私の人生も変わっていたかもしれないなぁ、なんて冗談ではなく思います。

 そんなワケで、このコーナーでは機種をはじめホールや部備品、販促品などなどパチンコ周辺にも大量に溢れている古今東西の「可愛い」を、これから取り上げていきたいと思います。よろしくお願い致します。(神保)