【可愛いぱちんこ】第7回:何だか色々可愛いホール

 1978年、都内の大田区多摩川にあった「ことぶき」。当時の名簿によれば、120台設置の小〜中型ホールだったようです。

 東急多摩川線沿いにあり、派手なネオンとは無縁で庶民派イメージのこのホール。看板に書かれた「パチンコ◆ことぶき」という文字が、妙に可愛いなと感じました。

 現時点でモノクロ写真しかないのですがグラデーション具合から考えるに、一文字ずつ異なる色だった可能性があります。それも可愛い。

 店内に入ると、外壁上部に飾ってあった「パチンコ」という看板とお揃いと思われる、ピカピカしたミラー風飾りが目に飛び込んできます。丸いランプの配置も可愛い。

 入り口の扉沿いには景品交換コーナーもあり、70年代らしいちょっとサイケな模様入り壁紙なども雰囲気タップリです。

 店内をよく見ると……

 右から2台目、77年に登場して大きな話題となった(しかし故障などが多く、すぐ廃れてしまった)西陣のテレビ付きパチンコ『テレパチマン』を打っている人がいます。

 見た限り1台しかないので、この時点で故障せず、楽しむお客さんのために稼働していたのでしょう。時代を感じますね。

 と、ホンワカした気分で、ふと視線を上に移すと……大変なモノを発見してしまいました!

 幕板(台の設置してある上部のこと)を拡大してみると、そこに描かれていたのは「ゾウ」「カバ」「ライオン」といった、まるで絵本に出てくるようなメルヘンチックな動物達だったのです。

 な、何だこの可愛い幕板は!?

 さらに奥の方、景品コーナー上部にも女の子の人形? のようなものが飾ってあるように見えます。このホールは女性の方がデザインなどに携わったのでしょうか(※経営者は男性名でした)。

 また、大田区内にはもう一軒同じ経営者の「ことぶき」があったようなのですが、そちらもメルヘンチックな装飾がほどこされていたのでしょうか。

 今となっては知る由もありませんが、今回は約45年ほど前に存在した、可愛くほっこりするホールを取り上げてみました。