【球面体ノート17】*パチスロ特集*ジャンボパチスロ大集合!

 8月4日は「パチスロの日」ということで、今月は様々なコーナーでパチスロ特集を企画しています。

 とはいえもちろん、その切り口は当サイトならではのもの(笑)。今回は色々な催しなどでお目見えした「ジャンボパチスロ」を集めてみました。

 早速ですが写真一番上は、正確にはパチスロではなく前身のオリンピアマシン。1967年池袋東口にあった専門店の看板に添えられた、ジャンボパチスロ(オリンピアマシン)です。

 看板左上を見ると、当時人気だった『オリンピアスター』という機種が飾られています。下にいる人々とサイズを比較してみると、かなり大きいモノということが分かりますね。

 こういう装飾は当時けっこうあったらしく、専門の職人さんがセッセとオリンピアスターを見ながら作っていたのかと思うと、ちょっと胸が熱くなります(笑)。

 さて、時代は進んで1989年。写真は名古屋で開催された「世界デザイン博」に出展した「パチンコパチスロおもしろデザイン館」なるパビリオンです。

 パビリオンではパチンコパチスロが打てるコーナーをはじめ歴代のヒット機種&未来のパチンコなど様々な展示が行われていましたが、その一角に「巨大パチスロ」という看板が立てられた人気コーナーがありました。

 写真では大人も子供も群がっている様子が分かるのですが、このジャンボパチスロ……よく見ると、おかしなところに気づきます。

 まず、リールの絵柄がパチスロのとは違います。そしてストップボタンもありません。参加者は、右にあるレバーを引いて自然にリールが止まるのを待っていた……つまり、この機種はパチスロではなくカジノ用スロットのジャンボバージョンだったのです。

 他の資料でも、やはり「ラスベガスで使われているマシン」との表記があり、なぜ「巨大パチスロ」と表示されていたのか、いささか疑問が残るところです。

 時代は2000年を超え、2003年。人々でいつも賑わう新宿駅前に現れたのは、オリンピアの4号機『マジックモンスター』巨大バージョンです。

 同機種はヒットした『トリックモンスター』の後継機としてかなり力を入れたPRが行われており、このイベントでも魔女のコスチュームをしたコンパニオン達が、道行く人に販促品を配るなどしていました。

 販促という目的でメーカーが用意したジャンボパチスロは、2007年音楽イベント「サマーソニック」会場でも見ることができました。

 写真はサミーが展示した「SONIC VEGAS」なるブースにて設置された『パチスロ北斗の拳2 乱世覇王伝天覇の章』ジャンボパチスロで、参加者が7を揃えれば何か景品がもらえるような内容だったと思います。

 筆者も参加したのですが、外れてしまった記憶が(笑)。ちなみにリール部分はビデオスロットになっており、近くで飾られていたゲーム版のPRを兼ねていたとも思われます。

「SONIC VEGAS」は翌年にも取材で行きましたが、この時は『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』のジャンボバージョンが展示されていました。

 以上ざっと40年間ほどの時代に渡り、ジャンボパチスロを追ってみました。やはり、基本は販促で用意されるものではありますが、何だか見てるだけでワクワクして来るような……夢を与えてくれる、そんな存在でもあるんじゃないかと思います。

※写真協力…㈱遊技ジャーナル社

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