【球面体ノート19】*パチスロ特集*イケナいパチスロ販促品<1>

(写真)4号機『灼熱牙王』の販促品

 パチンコやパチスロにも、沢山存在する販促品。その中から、ちょっと気になるパチスロのグッズをご紹介したいと思います。

 上の写真は今から約20年前、2002年6月に発表された『灼熱牙王』という4号機の展示会で頂いたものなのですが、なぜ「イケナい」のかというと、この機種は展示会当日発売中止になってしまったからです。

(写真)灼熱牙王販促品にプリントされた、意味深過ぎる「31連勝」の文字

 その原因の一つと思われたのが、販促品に添えられていた「31連勝」という表現。当時は画面などの演出を司るサブ基板やストックによって、純増枚数の多いATの塊を吐き出すギャンブル性の高い4号機が跋扈しており、灼熱牙王もT VCMなどで30連発以上吐き出すゲーム性を、この表現で匂わせていたのです。

 既に市場では爆裂機が問題になっており、何らかの通達があったのかもしれません。メーカーや販社が急遽発売中止を決断したため、展示会ではいきなり電源が落とされた実機の前で来場者がボーゼンとする事態に。

(写真)電源がいきなり落とされた『灼熱牙王』

 そんな、いわくつきとなってしまった販促品をなぜ持っているのか? 改めて思い出すと……

「普通に配布されていたからもらった」

のでした。とにかく、発売中止は突然のこと。販促品を配るのは代理店とかコンパニオンだったりすることが多いので、オペレーション的な部分まで中止が間に合わなかったのかもしれません。

 しかし今思えば、そうした混乱もコレクターにとっては幸いしたかもしれません(笑)。最後になりましたが、最初の写真左側は配列がプリントされたトイレットペーパーで、右側の箱に入っていたものはこちらでした。

(写真)灼熱牙王販促品は、ロゴがプリントされた徳利&お猪口のセット

 酒好きならば、これで熱燗をグッといきたいところでしょうが、筆者は飲まないので引き続き大切に保管したいと思います(神保)。

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