ぱちんこ台の入替選手権⁉「iスポーツ日本シリーズ2023」開催

 ぱちんこやパチスロ台の入替スピードと傾斜の精度など作業の正確さを競う「iスポーツ日本シリーズ2023」が、12月9日に都内で行われた。「iスポーツ」とは、ぱちんこ店の裏方作業でもある台の入替の速度と精度を競技化したもので、iスポーツの“i”には、“入替(irekae)”“インストール(install)”の意味があるという。

 このiスポーツを運営しているのが、一般社団法人日本iスポーツ機構(田口智義理事長)で、iスポーツを通してホールスタッフの競技力(遊技機の取付け速度と精度)及び遊技業界の発展に貢献することを目的にこの大会を開催している。なお、遊技機の入替には、遊技機の脱着を自力で行うための知識が身に付く検定試験があり、大会に出場するには2級以上の取得が条件になっている。今大会はホールスタッフ30名がエントリーした。

 競技は約30〜40kgほどの遊技機を島から外してまた取り付ける作業の“スピード”と“正確さ”を競い合うもので、1対1の対戦トーナメント形式で行われた。選手は所定の位置からスタートし、作業スペース内で入替作業を行う。作業中は審査員が入替の丁寧さや正確さなど様々な項目をチェックしながら減点ポイントを秒数化して競技時間に加算する。最終的な競技時間が早い(短い)方が勝者となる。

 当日、会場には出場選手の応援団や観覧者ら100名以上が詰め掛け、予想以上に大きな盛り上がりを見せた。そんな中、メインの決勝戦にはピーアーク北綾瀬ピーくんガーデン店の坂本和磨選手とNEXUSの五十嵐雅和選手が勝ち上がった。ちなみに、坂本選手は敗者復活戦からの決勝進出。

 結果は、五十嵐選手が4秒僅差で勝利し、優勝賞金77万7000円とUSB充電機20台、金の水平器を模したトロフィーを勝ち取った。

 五十嵐選手は「参加した皆様と切磋琢磨することで実力がついたと思います。次回もぜひ参加したいです」と勝利のコメントを残した。

 日本iスポーツ機構の田口理事長は「昨今では接客コンテストやアイドル店員などパチンコホールにもスポットが当てられているが、入替作業などトラブルスキルが高く、ホールでの貢献度も高い能力がある裏方スタッフにスポットが当たることが少ないと感じていた。入替作業の知識と体験をスポーツという形であらわしたこの面白い企画を今後も全国に広げていきたい」と話していた。

 次回開催は2024年12月を予定している。

■優勝 五十嵐 雅和(NEXUS) 設置時間1分35秒+加算時間25秒=2分00秒

■準優勝 坂本 和磨(ピーアーク北綾瀬ピーくんガーデン店) 設置時間1分39秒+加算時間25秒=2分04秒

■ベストパフォーマンス賞 橋爪 貴矢(D’station渋川インター店)

※敬称略

■参加ホール

・キューデンアネックス

・キング観光

・グランドオータ

・幸チャレ(ヒゲ紳士)

・新宿アラジン

・D’station(Super D’station、NEXUS株式会社)

・ピーアーク

・マルキ松戸

・ミカド