【ソボクな疑問】第4回:パチンコ・パチスロの玉やメダルは1台あたり何発(何枚)用意されてるの?

(写真)1993年、CR機時代が本格化して出玉も多くなった頃のイメージ

 今年2022年夏に正式発表された、パチンコパチスロの「スマート化」。玉やメダルを触らずにプレイできるという、遊技そのものを根本から変える大変革といえます。

 そんなタイミングで、改めて感じるのが「玉やメダルって、一体何個(何枚)使われていたのかな?」というソボクな疑問。そこで今回は遊技球などのメーカーでも知られる(株)光新星経営企画室の屋嘉部さんに、玉に関する質問にお答え頂きました。

Q1:遊技機1台につき、どれぐらいの玉やメダルが用意されているのですか?

A1:パチンコ台1台につき約1万個、パチスロ1台につき約3,500枚です。

Q2:箱に入れない、いわゆる個別計数機だと個数はどれぐらい変わりますか?

A2:パチンコ1台につき約4,000個、パチスロでは約3,500枚です。

※パチスロの場合は準備する枚数がほとんど変わりませんが、その理由をお尋ねすると「自動補給の運用兼ね合いにより、ほとんど変わりません」とのことでした。

 やはり個別計数タイプだと箱に入れる必要がなく循環されるので、玉の数は半分以下になってるんですね。

 続いて、玉のメーカーさんということで気になる日産個数もお聞きしました。

Q3:玉やメダルは、日産どれぐらい製造されているのですか?

A3:時代によって大きく異なりますので、参考数値になります。

▼約15〜20年前…パチンコ玉約160万個、メダル約120万枚

▼2022年現在…パチンコ玉約6万5000個、メダル約10万枚

 15〜20年前といえば、まだ個別計数機が多く普及していなかったこともありますが、2004年の規則改正や2006年のみなし機問題前ということで、まだまだ遊技業界に元気があった頃。

 近年のファン離れやホール軒数激減という問題は、生産個数にも如実に現れているようです。

 ちなみに、廃業ホールの玉やメダルはどうなるのか? その後の処理についてもお聞きしました。回答は……

A:廃棄業者で処理されることがほとんどですが、玉に関しては中古流通が若干あります。メダルは店名刻印が多いので、ほぼ処理されます。

 なるほど。では最後に、今後玉やメダルが使われないスマート遊技機になっていった場合、それらはどうなっていくのでしょうか?

A:ほぼ無くなっていくでしょうね。

 予想通りのお答えとはいえ、やはり玉やメダルは無くなっていく運命のようです。長年慣れ親しんで来た存在が無くなっていくのは寂しいですが、カード化もいつの間にか当り前になったように、徐々に慣れていくのかもしれません。

 ということで、今回は玉やメダルに関するソボクな疑問を解明しました。(株)光新星様、ご協力有り難うございました。

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