【球面体ノート13】*ゼロタイガー40年*羽根モノのカタログを見ながらダラダラ話そう<1>
- 2021.06.09
- 球面体ノート
今年は羽根モノの元祖『ゼロタイガー』誕生から40年。ということで、当サイトでは今月随所で羽根モノ特集を行っています。
当然、編集部では特集のために関連機種のカタログまみれになっているわけですが、それらの中には色々と語っておきたいエピソードがあるものもちらほらあったりします。
ということで、気まぐれにそうしたカタログを見ながらダラダラと与太話を書いていきたいと思います。
「羽根ダラ」1回目は、平和の『ビッグタイガーJr.(1986年)』カタログから。A4サイズの横型になっていて、表紙はすごくシンプル。タイアップのない時代は、同じ時期に発売するカタログの形式を揃える傾向があり、他の機種も色違いで同じ体裁となっていました。
ちなみに表紙下に添えられた横に長い建築物のイラストは、当時桐生にあった平和本社&工場です(マニア向け情報)。
で、このカタログは妙に分厚い厚紙で出来ており、上方向へ開くと…
いきなり機種写真が出てきます。下方向に書かれたコピーの「タイガーシリーズ」とは、もちろん『ゼロタイガー』の流れを汲むという意味で、いわば子供にあたる存在となっていました(ビッグタイガーSr.という機種もあります)。
遊び方は非常にシンプルですが、まだ保通協検査がなく地方によって異なっていた『ゼロタイガー』とは違い、10カウント付きで「役物の戦闘機が上下に動く」とか「肩入賞口がチューリップに連動」など、スペックは統一されていたのが特徴です。
さて、このカタログはもう一回開ける構造になっており…
全て開くと大きなポスターになっていて、このまま遊技説明としてホールに貼ることができるようになっていました。これは便利。とはいえ、当時実際に使っていたホールがあったのかどうかは分かりません……。
そして時代は流れ、『ゼロタイガー』の流れを汲む羽根モノもいくつか登場して来た中、2004年に注目すべきカタログが登場していました.
2004年に平和から発売された『ダブルウィング』です。当時は羽根モノもカード機(CR機)になっていて、この機種も『CRダブルウィングK』、現金機の『ダブルウィングV』そして関西限定の『ダブルタイガーV』という3スペックが発売されており、写真はそれらシリーズのカタログです。
表紙のぱっと見は、なぜかプラモデルを連想させるような雰囲気に満ちていますが(笑)、左右に開くと……
いきなりパチンコの世界が繰り広げられます。やはり先ほどの『ビッグタイガー』から20年近く経っているだけあり、デザインも洗練されていますね。
そしてこのカタログも、もう一回開くことができるようになっており、観音開きをしてみますと……
こんなに横長に展開することができました。写真の比率的に小さくなってしまって申し訳ありませんが、左半分はファン向けの遊び方や自力継続の方法などが書かれているので、切り離してホールに貼ったり台間に挟んだりできそうです。
ということは、この時代でも10カウント初期の羽根モノの流れを汲んだカタログ構造になっていたわけで、とにもかくにもこの機会にご紹介しておかねばと思った次第です。
一見、パチンコと関係なさそうだったり時代が離れていたりしても、何かつながりを発見できると嬉しいもの。また次回も、羽根モノの気になるカタログを取り上げますのでお楽しみに。
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