【球面体ノート15】*ゼロタイガー40年*羽根モノのカタログを見ながらダラダラ話そう<3>
- 2021.06.23
- 球面体ノート
主に女性が扇情的なコスチュームを身につけたりポーズをつけたりすることを「セクシー」や「お色気」などと表現しますが、それらの中に「健康的なお色気」という区分けがあることを知ったのは、1970年代ピンク・レディーが登場してからだった気がします。
ピンク・レディーといえば当初は大人の男性向けアイドルが狙いだったのが、フタを開けたら老若男女に大人気を集めた……というのは有名なエピソード。そこから考えると健康的なお色気というのはつまり、ゴールデンタイムに出て来ても過激さやいやらしい感じを与えない露出度を持ったセクシーさ……とでもいうものでしょうか(やや表現が難しいですね)。
前置きが長くなりましたが、羽根モノのカタログを見ながらダラダラ書き連ねる3回目は、表紙によく見られた「健康的なお色気」がテーマです。まず上に挙げた2枚は、1980年代にブームを呼んだ「エアロビクス」風。
特に右の『スーパーブラザースJr.』(※オール11だったスーパーブラザースの兄弟機)カタログには「フィジカル」が大ヒットしたオリビア・ニュートン・ジョンばりのレオタード美女が添えられ、まぁ機種とは全然関係ないのですが、印象的な存在となっています。
そしてレオタードといえば、なぜか西陣の『ちんどんや』と兄弟機の『ちんどんショー』にも登場。写真左と中はかなり「食い込み度」も高めで、健康的ながら男性の視線も集めそうな仕上がりになっています.一方右の『ニュー金棒くん』の女性は、露出はあるのですがどちらかというとポーズなどから「コミカル」な印象の方が強めになっていると思います。
さらに羽根モノでお色気といったら、1991年にヒットした西陣の『ニューモンロー』シリーズを忘れてはなりません。大当り中、役物にいる女性キャラが次々服を脱いで全裸になってしまうという機種だけに、カタログもやはり表紙にはセクシーさを意識したレオタード姿の女性があしらわれていました。
……が、左の『ニューモンロー』カタログの女性は、髪型などからどちらかというと「チャーリーズ・エンジェル」などで活躍したファラ・フォーセットの方が近い雰囲気。そして『ニューモンローP-2』の方は、籐の椅子が置かれていることから、どう見てもモンローではなくエマニエル風になってしまっていることは否めません。
ちなみに、マリリン・モンローを意識していると思われる台は他にもいくつか存在しており、羽根モノでモンローそのものを起用しているカタログを一枚だけ発見しました。
それが、このSANKYOのCR羽根モノ一号機『CRダーリンⅡ』カタログ。表紙には、誰が見てもモンローと認識するであろうアイコンが使用されています。まさに「王道」というやつです。
やっぱりストレートなお色気もいいね……と意味不明に安心したところで、また他にも見つけたら第二弾をやりたいな、と考えております(笑)。
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