【球面体ノート23】早春の嵐

(写真)かつて間借りしていた事務所。2つ並んだ机にて当サイトを細々と作成していた

 気づくと、だいぶ久しぶりの更新になってしまいました。申し訳ありません。「ぱちんこかるちゃー倶楽部(PCC)」は

  • 営業兼文章書きのT代表
  • 文章書き担当でほとんどのコンテンツを作っている私(神保)

以上の2名および、遊技業界のご意見番である80代の業界誌S社長やデザイナーさんなど、数人が緩くユニット(協力関係)を組んで作成しています。S社長のご厚意で業界誌編集部の一角を間借りし、PCCも小さな事務所で試行錯誤を続けてきました。

 とはいえ知名度や影響力、そして収益力いずれもまだまだの状況が続く中、2021年秋、なんとS社長が年内で業界誌を休刊することを決断。いわば「追い打ち」というやつです。

 業界誌というのはメーカーなどにスポンサーになってもらって成り立って来たメディアなのですが、昨今のコロナ禍や業界事情などにより広告が集まらなくなってしまい、赤字では続けられないとのこと。仕方ありません。

 とはいえ、60年近く続けて来たメディアをどう片付けてくのか。休刊したとしてもPCCへの協力は引き続きお願いできるのか。いや、やはりS社長一人で細々とでも続けていった方がいいんじゃないのか、あるいは私たちが引き継いで作っていこうか? などなど、年末にかけて色々と話し合いが行われました。

 途中までは「小さな事務所を共同で借りて、協力し合いながら続けていきましょう」と前向きな動きもありましたが、結局業界誌の休刊は変わらず様子を見ようということに。編集部も1月いっぱいには撤収しなければなりません。

 60年分の資料、写真、データ。それらの片付けなど、やらねばならないことがてんこ盛りです。さらに途中でスタッフの体調悪化などが重なって、ようやく事務所が片付いたのは2月中旬過ぎになってしまいました。

 そんな訳で2ヶ月ほどが嵐のように過ぎ去っていきましたが、一方で片付けの中から非常に古い貴重な資料が発見され、その多くを譲渡して頂いたり、今後も変わらず写真などの使用について協力してもらえることになったり、PCC自体にとっては悪いことばかりでもなかった期間だったといえます。

 今後は業界誌のスピリットと遊技文化の継承を胸に刻み込み、私たちに出来うるアプローチで唯一無二のメディアを作っていこう……と、改めて考えている所存です。

 そして、例えば業界関連企業様が社史や社内報、公式サイト等で私たちの持つ資料や写真データなどを使いたい、あるいは出版社様が一緒に何か作成していきたいなど、そうしたご要望がございましたらぜひお声がけして頂ければと思います(当方のツイッターアカウント@p_cultureclubのDMなどからお気軽にお問い合わせ下さい)。

 今後ともよろしくお願い致します。