【レトロパチンコ文化考察】第19回「年末年始のレトロな風景<4>」

(写真)1971年正月過ぎ、三鷹にあった「パール」外観

 昨年末から今年にかけて、パチンコにまつわる懐かしい年末年始の風景をご紹介しています。シリーズ最後となる今回は、1971年都内・三鷹のホールにて、新年のあるサービスを見つけました。

 まずはどんなサービスなのか、入り口に近づいてみましょう。

(写真)「パール」入り口には新年を祝う飾り付けが(※左側に1970年の表記がありますが、写真撮影年は1971年です)

 正月らしく「謹賀新年」などの挨拶とともに、「新春野菜まつり」の文字が。

(写真)「パール」入り口に掲示された、新春企画を告知する貼り紙

「新春 野菜まつり

パチリながら

新鮮な野菜が

OK!!」

 パチンコ・パチスロといえば、出玉やメダルを「特殊景品」に交換する方が圧倒的に多いかと思いますが、昔は一般景品を多く取り揃えているのを売りにしているホールもけっこうありました。

(写真)店内には沢山の種類の新鮮野菜が展示されていた

 店内には、「新鮮野菜」のポップとともに大根、白菜、ネギ、キャベツ、タマネギなど多くの野菜が並べられています。ぱっと見はパチンコの景品場と思えませんが、ポップにある「玉50個」の文字や左下に「パール」と書かれた小さな玉箱が積んである部分など、やはり「らしさ」も感じられますね。

 今から約50年前の1971年といえば、マクドナルドやカップヌードルといったファストフード文化が芽生えた年。しかし、まだまだ市井の暮らしではこういう景品も、お客さんの興味を十分引きつける材料だったのでしょう。

 なお別途ご紹介する予定ですが、一般景品の取り揃えが豊富なホールとしては1970年代辺りから新宿の「ニューミヤコ」、名古屋の「フジ」など大型店舗が次々生まれており、時代背景的にも大きな転換期だったのかもしれません。

 今回はお正月の風景とともにパチンコの大きな魅力の一つである「景品」について、50年ほど前の様子を探ってみました。

※写真協力…(株)遊技ジャーナル社

※写真や文章の無断転載を禁止します