【球面体ノート33】エリザベス女王追悼:女王陛下はパチンコもお好き?
- 2022.09.10
- 球面体ノート
2022年9月8日、イギリスのエリザベス女王が96歳で逝去というニュースが世界中を駆け巡り、大きなショックを与えました。日本でも知名度・人気ともに抜群だった女王は、今から約42年前イギリスの日本関連展示イベントにて、パチンコに興味を示されている様子が報じられていました。
上の写真はコラージュでも何でもなく、1980年発行の業界誌「遊技ジャーナル」が撮影し、報じたものです。
経緯を詳しく説明すると、1980年3月13日から7月20日までイギリスのビクトリア&アルバート美術館にて開催された日本の魅力などを紹介する「ジャパン・スタイル展」にて、開会前日視察に訪れた女王が展示品の一つだったパチンコをじっくり見つめたり、説明に耳を傾けるなど興味を示された……というもの。
同展示会には様々なジャンルから約1600点もの展示品が集められ、パチンコでは西陣が手打ち機5機種を提供したとのことです。ラインナップは……
- 『テレパチマン』
- 『パワーハワイ』
- 『チューリップライン』
- 『エレックスパチパチ』(編集部注・エレックスカチカチの可能性あり)
- 『トランポリン』
といった機種たち。最初の『テレパチマン』は、1977年小さなテレビを中央に配置して登場し、大きな話題を集めたものです(テレビ付きパチンコの詳細はコチラをご覧下さい)。
ちなみに1600点のうち、実際に来場者が参加して遊べるのはパチンコだけだったそうですが、残念ながら女王自らがバネを弾いて実戦……とまではいかなかったとのこと。
なお、イギリスでは当時日本ブームに沸いており、同年3月ロンドンの「リバティー」というデパートにて日本関連製品の即売会が開かれ、何とそちらではSANKYOの中古機が一台175ポンド(当時の日本円で約10万円)で6台出品されていたそうで、遊技ジャーナルが取材した開会3日目には主婦が1台購入したとのことです。
1980年といえば、パチンコではフィーバーが誕生した年という認識が強いのですが、海の向こうではエリザベス女王が歴史的な“天覧”を果たし、ちょっとしたブームが巻き起こっていたのでした。
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