【球面体ノート】『フィーバー』のルーツとは?

【写真】左から『ブレンド』(1977年・SANKYO)、『フィーバー』(1980年・SANKYO)

 1980年に登場し、パチンコに革命をもたらした『フィーバー』。数字や絵柄がが揃えば大当りとなるゲーム性は「フィーバー機」「デジパチ」などと呼ばれ、現在も市場の中心となっています。

 その『フィーバー』のルーツとされているのが、写真左側の『ブレンド』という機種。盤面中央にスロット、下半分には5個のチューリップが搭載され、当時の遊技説明によると「☆マークが揃うと2個、ベル3つあるいは☆との組み合わせで止まれば3個、ヨットが揃えば5個のチューリップが開放される」というゲーム性になっていました。

 そこから、入賞口にアタッカーを採用してギャンブル性を増大させたのが『フィーバー』なのですが、この2機種の関係性についてはこれまで「ブレンドがフィーバーのルーツである」という認識が一般的でした。

 ところが、つい先日ブレンドより前にSANKYOの「スロット(ドラム)をパチンコに搭載している」とおぼしき機種(名称不明)が、1975年警察の検査を受けていたことが分かりました(※当時はまだ保通協検査がなく、各地区の公安が許可を出していた)。しかしその台は「ドラムを停止させるボタンがない(=ギャンブルなので射幸心を煽る)」という理由で許可されなかったということです。

 そこで同社はドラムの停止ボタンを付けた『スロッター・パチンコ』という機種を1977年7月に申請し、そちらは合格したそうです。しかし何らかの理由でその機種は発売されなかったようで(あるいは売れなかった?)、結局同じ年に『ブレンド』がホールへ導入されることになりました。

 ということで、盤面の写真や細かいゲーム性などは分からないものの、『フィーバー』のルーツ(※もちろん、カジノのスロットなどが発想のルーツといえますが)は単純に『ブレンド』ではなかったのではないかということが見えて来たのです。

 気になる『スロッター・パチンコ』そして、その前に存在した謎のドラム式機種。これらについては引き続き調査していきたいと思っていますが、もし何か情報をお持ちの方がおられましたら、ご一報頂けますと幸いです。(神保)