【球面体ノート45】1971年、意外な場所で開店した「ミニパチンコホール」

 パチンコを覚えたのは、学生時代だった。

 読者の皆さんの中には、そんな経歴を持つ方が少なくないことでしょう。かくいう筆者も大学生の頃にハマってしまい、気づけば30年以上こうした関連業務(ライター)を続けております。

 今回は、そんな「パチンコ好き学生」を代表するような存在について、少し取り上げたいと思います。

 前置きが長くなりましたが、一番上の写真は1971年秋、名古屋の南山大学で行われていた学園祭の一コマ。中庭と思われる場所にパチンコ台が3台並べられ、老若男女でにぎわっています。

 このミニホール? の店主は、以前ホールでアルバイト経験がある外国語学部の学生とのことで、模擬店の一つとしてパチンコを出したのだそうです。

 やはりアルバイト経験があるだけあって、写真のように釘調整もお手の物だった様子。

 さらには何と、景品交換まで出来るようになっていたとか。

 手作り感溢れる「景品交換所」には、タバコやお菓子などが用意されている本格派です。

 当時のことを伝える記事によれば、3日間出展して7060円の黒字になったそう。普通に考えたら、学園祭でこうした模擬店を出すことなどなかなか思いつかないものです(許可する大学側も太っ腹だと思います)。

 まぁ機械自体もアナログで手打ちの時代だからこその「ミニホール」だったと思いますが、店主の学生さんは当時20歳前後だったとして、現在70歳と少しぐらいのはず。

 もし、万が一こちらをご覧でしたらぜひ当時のお話などをお聞きしてみたいものです。