【レトロパチンコ文化考察】第17回「年末年始のレトロな風景<2>」
- 2021.12.24
- レトロパチンコ文化考察
年末年始にかけ、懐かしいパチンコの風景をご紹介するシリーズ第2回は、1992年12月の神奈川県横浜市にスポットを当ててみたいと思います。
上の写真はJR新横浜駅すぐ近くのビル地下一階にあった、その名もズバリ「B-1」。早速中に入ってみましょう。
階段を下りた入り口部分は、丸くかたどられてまるで何か……そう、ヘリポートのマークのように見えます。
すぐ前にはクリスマスツリーが飾られているのですが、さらにその先にあるパチンココーナーに目を移そうとすると……
……へ、ヘリコプターが本当に停まっています!
このホール、実は本物のヘリコプターが飾ってある店として当時話題になっていたのです。ちなみに都内でも、武蔵小山にあった「26号線」というホールが景品場にヘリコプターを飾っていることで有名でしたが、こちらも負けていません。
当時の記録によれば、このヘリは2〜3ヶ月前まで実戦で使われていたもので、ホールでは自由にお客さんが乗ったり触れたりできたそう。当時は子連れにも寛容だったため、子供にも人気があったとのことです。
とはいえ、改めて見るとパチンコのお客さんはすっかり慣れてしまっているのか、台に夢中な感じでちょっとシュール(笑)。
ちなみに女性従業員の制服も、アースカラーの(モノクロですみません)軍服をイメージしたものだったそうです。
こんな超ユニークなホールは現存していればYoutuberなどが放っておかないところでしょうが、残念ながら現在は屋号が異なるスロット専門店になっているようです。
最後になりましたが、このホールの変わっているところは外観にもありました。一番最初の写真で看板右上にある鉄骨のようなオブジェ。これも実は、ヘリコプターの尾の部分に使われていた部品なのだそうです。本当に、ヘリが大好きなホールだったのだな……と、30年ほど昔に想いを馳せてしまいます。
※写真協力…(株)遊技ジャーナル社
※写真や文章の無断転載を禁止します
-
前の記事
【レトロパチンコ文化考察】第16回「年末年始のレトロな風景<1>」 2021.12.17
-
次の記事
【レトロパチンコ文化考察】第18回「年末年始のレトロな風景<3>」 2022.01.06