【球面体ノート47】夢の国「じゃない」ハイカラな広告塔
- 2023.08.30
- 球面体ノート
以前、パチンコ(特にホール)における「夢の国」とのヤバい関係について書きました(記事はコチラ)が、それ以外にも実はパチンコにおいて様々な有名キャラが登場していました。
上の写真は1983年、兵庫にあった「ポパイ」と「オリーブ」入り口付近。上部には解りやすくイラスト看板が掲げてありまして、かなり「どこかで見た」想像力をかき立ててくれますね。
ポパイ関係はかなり多く、こちらは1989年浜松の「ポパイ」。かな〜〜り堂々とキャラを掲げているのに驚きを感じます。
デザインや工事などの途中で疑問とか異議は出なかったのだろうか? とか、今となっては不思議に思いますが、親しみとか解りやすさを感じさせるということが最大の目的であったのかもしれません。
さて、こうした「夢の国」じゃない存在もけっこう昔から多数あった中、個人的に感心したのがこちらです。
1971年立川市にあった「宝祥」という81台の小さなホールで、ちょうちん飾りや手動ドア、牛乳メーカーの文字入り冷蔵(冷凍?)ケースなどに懐かしさを覚えつつ、右側のポスターに既視感を感じて拡大してみたところ……
これは……「ムーミン」ではないですか!
今から52年ほど前に、こんなハイカラなセンスのポスターを貼っていたホールがあったとは。
令和の今でこそ、ムーミンといえばグッズ等で非常に身近な存在になっているものの、Wikipediaによれば日本でムーミンの絵本が出版されたのが1969年でしたから、まだ一般にそんなに認知されていたとは思えない存在だったはずです。
そして
「仲良く咲かそう チューリップ」
というコピーにも、パチンコにありがちだった殺伐さを沈めてくれるような響きが感じられます。当時の名簿ではオーナー名は男性でしたが、ポスター等の担当はセンスのいい女性であったかもしれません。
いやもちろんこうした行為はイケナイことではありますが(笑)、夢の国「じゃない」チョイスと遥か昔に存在したオシャレな北欧的感覚に、心から感心してしまったのでした。
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